占いをするときの一大テーマである気になる人との相性。生年月日でこれを知ることができると聞いて西洋占星術にご興味を持った方もいらっしゃることでございましょう。
しかしながら、誕生月だけでわかる太陽星座のみで相性の良し悪しをすべて判断するのはあまりにも勿体無いことなのでございます。
そこで今回は、お二人の相性を調べるにあたって気を付けたいことや、大まかな星座の相性について私見も交えて語ってみたいと思います!
太陽星座だけでは勿体無い理由
まずは冒頭で申し上げた、誕生月のみでわかる太陽星座で全てを判断するのは勿体無いということについて、その理由は、太陽星座がお二人の「性格」の相性を表すわけではないからでございます。
よく雑誌などで○○座の人という形で太陽星座のみをその人に割り当て、それがその人の運勢や性格すべてを表すかのように書かれておりますが、実際にはそれは紙面の都合による簡易的な解釈であり、正確なものとは言えません。
きちんとお二人の相性をお調べになりたい場合は、占い師に聞くのが一番であることは言うまでもありませんが、ここではもっとお気軽に占いに触れていただきたいので、もう少しハードルを下げてご自分で確かめる方法をお伝えします!
2人の相性を手軽に調べることができる「月星座」
相性を調べるのに大事な項目はいくつもありますが、簡潔に調べるために本当に大事な部分だけを絞るとすると、太陽星座が表す人生の目的意識の他に、お二人が親密になって自然体で過ごせるようになったときの相性、つまり素の性格に焦点を当てることになりましょう。
そのときに必要になるのが、生まれたときの星の配置図における月の位置でございます。月は家にいるときやリラックスしているときなど、飾らない自分を表す天体であり、この「月星座」の相性でお二人が一緒にいて心地良い人か、それとも刺激的で違いを感じるかがわかります。
この月星座についてさらに詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事もご参照ください。→性格を知るにはどこを見るか!?ホロスコープにおける月星座の重要性とは?
それで星座ごとの相性としましては、12の星座をさらに4つに分類してそれぞれの特徴を大まかに捉えることが簡易的に理解することの役に立つでしょう。その4つの分類とは……
- 火星座:牡羊座、獅子座、射手座の3つが含まれる。衝動的かつ自由であり、行動的な一面を持つ。物事に活力を与えるような役割を持つ。
- 地星座:牡牛座、乙女座、山羊座の3つが含まれる。計画的かつ慎重であり、落ち着いた一面を持つ。物事を維持、管理する役割を持つ。
- 風星座:双子座、天秤座、水瓶座の3つが含まれる。思慮的かつ知的であり、情報通な一面を持つ。物事を拡散し、広げる役割を持つ。
- 水星座:蟹座、蠍座、魚座の3つが含まれる。情緒的かつ感情豊かであり、慈悲深い一面を持つ。物事を同化させ、繋ぐ役割を持つ。
であり、一般的に「火星座、風星座は互いに相性が良く、地星座、水星座もまた互いに相性が良いが、火星座と風星座は地星座、水星座と相性が悪い」と言われることも多くございます。
しかしながら、これは互いに目指す目標やそれを達成するときのやり方が違うからであり、お互いに理解して尊重し合えば補い合う関係になれるということでもございます。
衝突しやすいのは事実でございますが、それがわかっていれば対策を取って進歩することができましょうから、相性が悪いからとその人との関係を諦めてしまうのは勿体無いことでございますね。
具体的な星座同士の相性
火星座
それでは、いよいよ具体的な各エレメント別星座同士の相性を見ていきましょう。ちなみに、これは月星座だけに限らずその他の星座にも当てはまる性質となりますよ。
火星座×火星座……互いに独立して自立的な付き合いができる相性。
お互いに自由な気質同士で影響を与え合いつつも、独立性を保って発展していく相性でございます。笑いのツボやノリが同じなこともあって、付き合いやすい相手と感じるでしょう。
ただし、どうしても2人で歩調を合わせて同じ目標を達成しなければならないようなときは、どちらか、あるいは両方が譲ることをしないと衝突し続けることもあるため、自己主張を少し控えることも心得ておくべき相性でもございますね。
火星座×風星座……火の主導性を風が煽り発展させる相性。
火星座が言い出したことを風星座が情報処理能力やコミュニケーション能力を使って拡散させ、より大きなものにしていく相性でございますね。火星座は風星座の発散力によって助けられ、風星座は火星座の先導性や熱意に助けられます。
一方で何かと物事がヒートアップしてしまったり、机上の空論になってしまって実際にやるとあちこちに破綻があったりと確実性に欠けやすい相性でもございますから、計画をしっかり立てて、具体的に問題がないかを一旦冷静に考えることも大切になりましょう。
火星座×地星座……火の自由な気質を地が閉じ込める相性。しかし、火は地に型にはまらない自由な価値観を与え、地は火に具体性と計画性を与える相性でもある。
火星座の自由な行動を、地星座は危な気に感じて制限し、逆に地星座の具体性や計画性を火は窮屈に感じて破壊しようとする相性でございます。お互いに譲歩しないと互いの足を引っ張るだけになるため注意が必要でございますね。
火星座は地星座の具体性と計画性を自由を縛る枷と考えず、むしろ持ち前の熱意を形にするためのものと捉えて尊重し、地星座は火星座の自由な行動を危険な行為ではなく冒険と挑戦だと考えて世界を広げてくれるものだと理解するとバランスが取れて良い相性となるでしょう。
火星座×水星座……火のサッパリとした気質を水が縛ろうとする相性。しかし、火は水の気配りと慈愛に癒され、水は火の快活な雰囲気に救われる相性でもある。
火星座の超然とした態度を水星座は冷たいと感じて寂しい思いをし、逆に水星座の一緒に行動したいという気持ちを火星座は重たいと感じて避けようとする相性でございますね。正反対の行動特性でございますから、上手に間を取ることが必要でございます。
火星座は水星座の気配りをきちんと受け止めることで心を豊かにすることができ、水星座は火星座の自由を縛ってしまわないように適度に放っておくことで良い距離感で元気を分けてもらえるでしょう。
地星座
地星座×地星座……互いに慎重かつ堅実な付き合いになる相性。
両者共に計画性や実現性を考慮して話を進めるので、安心安全な道を進むことができる相性でございます。物事の維持と管理が得意なため、安定性が高いですね。
その代わり物事のスケールは小さくなり、大きな発展や冒険はできないので、小さな成功を積み重ねるような印象になるでしょう。時には二人で大胆な行動を意識するのも悪いことではないでしょう。
地星座×風星座……地の計画性を風が散らしてしまう相性。しかし、地は風に狭いコミュニティを広げてもらえ、風は地に広がり過ぎたものを現実的な範囲にしてもらえる相性でもある。
地星座が立てている計画を、風星座が持ち前の情報と拡散力で広げ過ぎてしまい破綻に追い込んでしまう相性でございます。逆の視点から見れば、地星座の堅実さが風星座のフットワークを妨げてしまうとも言えましょう。
とは言え、地星座だけだと慎重過ぎたり堅実さを追い求めるあまり時間がかかったり、コミュニティが小さくなりがちなため、風星座が素早く情報を集めてきてコミュニティを広げてくれるのは助かることでございましょうし、風星座は集めてきた情報を具体的な形にしてもらえるのはありがたいことでございましょう。歩幅を合わせて取り組むことで、物事を丁度良く発展させることができるでしょう。
地星座×水星座……地の硬さに水の柔らかさが入り、物事が感性を揺さぶるものとなる相性。
具体的かつ計画的、しかし無味乾燥に見える地星座の作ったものに、水星座が優しさや人間味を加えることで人からの賛同を得ることができ、反対に水星座は地星座の作ったものによってより確実にその慈愛を人に届けることができる相性でございますね。
ところが、やはりどうしても小さく纏まってしまう性質は変わりませんので、より規模を大きくしたり素早く進めたい場合は普段とは違う動きを意識する必要がございましょう。
風星座
風星座×風星座……互いに見識を広げ合い、コミュニケーションが円滑となる相性。
二人とも情報の扱いが上手く、それを拡散していく性質同士なので、スムーズな話し合いになる相性でございますね。知識や情報の交換によって世界が広がったり、機微の効いたユーモアなどもあったりして、話が面白い、あるいは興味深い相手と感じるでしょう。
工夫が必要な点として、話を纏めることはやや苦手になりやすいので、目的がある場合はそれをしっかり意識しないと脱線しがちでございます。必要に応じて結論を出せるようにすると良いでしょう。
風星座×水星座……軽やかな風に水が重さを与える相性。風は水によって優しさを得て、水は風によって慈愛を運ぶこともできる相性である。
情報の共有となりやすい風のコミュニケーションと、感情の共有を求める水のコミュニケーションで齟齬が生じやすい相性でございますね。お互いに目指すところが違うということを理解しないと上手く折り合いが付けられないので注意する必要がございます。
一方で、風の無味乾燥な話し方に水の柔らかいものが加わることで伝え方が感じの良いものになったり、水の感情優位の話し方に理屈や論理的なものが加わることによって理解されやすい伝え方になったりする相性でもございます。お互いのコミュニケーションの方法を取り入れるとより良い話し方を会得することができるでしょう。
水星座
水星座×水星座……互いの気持ちを理解し合える相性。
お互いに相手の気持ちを読み取ろうと気を遣うので、細やかな気配りによって落ち着ける相性でございます。共感的なコミュニケーションが得意なので、雰囲気も良くなります。
その代わり、空気の読み合い、相手の様子の伺い合いになって物事が上手く進まなかったり、情報を伝えるという理路整然とした話し合いが苦手な傾向がございます。両者ともに整理を付けてから話し始めるなど、ワンクッション置いてからの方が言いたいことが伝わるでしょう。
まとめ
相性を占うをときには太陽星座だけではなく月星座なども考慮する必要があること、それから各4つのエレメントとその性質、相性の概要をお伝えして参りました。
一見相性が悪そうなエレメント同士でも、上手く扱えば成長と発展が見込めます。ときには全く違うものを取り入れることで前進するということはどのような物事でも共通することでございますから、こと人間関係においても、互いの違いを受け入れながら、相性占いをご活用くださいね。